アーティストの楽曲をコピーしたい、というときにどうしてますか? オリジナルに合わせてギター弾きたい! とかそういう場合。
DAWソフトに楽曲を読み込んで(インポートして)、それを再生しながら、DAWでギターアンプシミュレーターを通していい感じのサウンドで合わせて演奏するわけですよ。
で、ギターはそれでもいいんですが、その他のパートは打ち込みでカバーしたい、ということになると、テンポあわせとかいろいろ必要になるわけですね。
そんな場合の話です。
ここでは、Cakewalk SONARおよびMusic Creator 4を使った話で展開します。
オーディオクリップはオリジナルの音源を使う。
iTunesで取り込んだやつとか。いや、mp4には対応してないからだめか。
あらためてmp3で取り込むとかするしかないか。まあ、wavでもいいんですが。
ファイルのインポートでmp3ファイルを取り込む。すると、きっとオーディオトラックに張り付く。再生ができることを確認。
これを「オリジナルトラック」という名前で呼ぶ。今後。トラック名につけてもいい。
でもって、再生。その状態で、「挿入」メニューから「テンポチェンジ」を選択。この時点で曲は再生されているままだ。
で、「ここをクリックしてタップテンポ」をクリックする。
曲のテンポに合わせてクリックするのだ。1、2、3、4、1、2、3、4…っていう感じで。
しばらくそれを続けると、「テンポ」のところが変わっていく。たとえば、120とか122とか123とか、そんな感じで揺れるわけだけど、それを覚えておく。覚えたら、「キャンセル」。
ちなみに、このクリックでテンポを割り出すことを「タップテンポ」という。
次。
それからもう一個、テンポ割り出し用にオーディオトラックを追加。
ループエクスプローラーから適当なリズムのファイルを1小節目に貼り付けて、べろべろと長くする。えんえん再生されるように。
これを「ガイドトラック」と呼ぶ。
次。さっきおぼえたテンポに設定してみる。トランスポートバーのメトロノームのアイコンのところにテンポの数値が出ているはず。たぶん、「120.00BPM」と出ているので、クリック。「122」とかにしてみよう。
この状態で再生すると、オリジナルトラックとガイドトラックが再生される。
たぶん、ずれずれだ。
原因は二つある。
まず、テンポが正確じゃない。
次に、オリジナルトラックの再生開始のタイミングもずれてる。
この二つをなんとかしなくちゃならない。
最初にやるべきはオリジナルトラックの再生開始のタイミングの調整だ。
CDから取り込んだ曲は、頭に空白がある場合もある。また、SE的な音が入ってて、曲頭がファイルの頭じゃないこともある。
これを解消するというわけだ。
まずはオリジナルトラックで、テンポがとれる部分を探す。ものによっては、10秒後だったり、20秒後だったりする。
わかりやすい部分の小節の頭、1拍めがどのへんかを波形を見ながらアタリをつける。この位置を曲頭、としよう。
その部分を、トラックビューの上部にある小節を示す線の適当な小節の頭に合わせる。これは曲頭の前の部分がどんな長さになるかによる。まあ、5小節め、っていうことにしよう。
で、オリジナルトラックの曲頭の部分を5小節めの1拍めにあわせるのだけども、「グリッドにスナップ」ってのが標準でONになってるので、微調整が効かない。これをOFFにするのだ。
トラックビューの上部にあるアイコンの、左から5番目(たぶん)の3×3の四角のアイコンだ。ルービックキューブみたいなやつ。
これをクリックするとOFFになる。
これで、曲頭を5小節めにできたはず。これで再生してみよう。
オリジナルトラックとガイドトラックの音が合っているように聞こえるだろうか? そうなったらめっけもの。
ただし。
最初は合ってると思ってても、だんだんずれてくる気がするのが普通。
きっと、テンポが微妙に違うのだ。先にタップテンポで割り出したテンポが、オリジナルと違うということだ。
1単位で増やしたり、減らしたりして、ぴったり合うところを見つけよう。
最後まで合わないこともある。
途中でテンポが変わる場合。
もしくは、1単位じゃなくって、小数点単位で指定しないといけない場合。
前者の場合は、テンポが変わるところに、テンポチェンジを挿入するしかない。方法は割愛。
後者の場合。あんまりないんだけど、オリジナルの作者がいじわるだと思って、なんとかがんばる。
当然ながら、テンポが揺れている曲なんかはこの手は使えない。
クリックを使わないでとった曲なんかはもう無理。あきらめてください。まあ、方法はあるんだけど、めんどくさいのでやりません。
さて、これでテンポ割り出しができてどうするのか? ということなんですが。
曲のコピーに使います。
でもって、わかったパートから順にあとで、自分が作ったトラックと差し替えていきます。
動画サイトなどに投稿する人向けってことでしょうか。最近のはやり的にいうと。
メモでした。
ちなみに。
今回これを実行してみた曲では。オリジナルトラックに配置したクリップのプロパティを調べると、「開始」というところが
2:04:581
になっていました。
友達といっしょに曲のコピーとか練習するときに、オリジナルファイルを含めたSONAR / Music Creatorのバンドルファイルをメールなどで送るのもよいですが、サイズが大きすぎです。
相手がコピー対象の曲を持っている場合は、オリジナルトラックからオリジナルファイルのクリップを削除したうえでバンドルファイルを作成し、自分が持ってるmp3ファイルをインポートして、開始位置を○○に設定してね? っていうようにすればいいでしょう。
これで、サイズの小さいファイルでやりとりができます。
で、追加したトラックのみをやりとりすればいいでしょう。
どうでしょう?
まあ、ネットワークストレージサービスを使えば、100Mバイトとかでもがんがん送れるんですけどね。
ダウンロードに時間がかかるのがいやだったので、いろいろ考えて書いてみました。
オリジナルトラックのテンポが割り出せて、小節とかもプロジェクトと合ってしまえば、打ち込みパートの追加とかも楽になるわけですが、さらに練習用にコードダイアグラムを表示させる、っていうこともできます。
けっこう使ってる人がいないのは、入力がめんどくさいことと、譜面ビューの動作が微妙に不安定だってことからでしょうか?
コピー&ペーストとかがうまくいかない(一部、抜けてしまう)とか、全体を見渡すのがめんどくさいとか。
まあ、とりあえず、しばらくこれで練習してみます。
SONARで楽曲作りする者として、書きます。
原曲のテンポあわせまでのところ、確かに大変ですが、完コピを目指すなら通らなければならない難関ですねえ。
どんな曲でも1曲まるまるばっちりテンポを合わせるのは、ほぼ無理なことだと思うんで、私は前奏、Aメロ、Bメロ、サビ・・・といった部分に分けて、各メロの頭を合わせる感じでガイドトラックを作ることがあります。もちろん、原曲にぴったり(といっても、まあ、かなり近い)テンポの設定をしてからのことだけど。
で、ハイハットクローズ(クリック的な音なら何でもいいんだけど)と小節の頭のクラッシュがはいった小節を作って、何となくダーーーっとループ。
次はいろいろ。ベースをルート弾きで大まかな楽曲の雰囲気を作る。または、ピアノで白玉コード、ほんと、小節の頭だけガーンと入れる感じでつくる。
これで、あらかた土台的な部分完成。
あとは、この作ったヤツを流しながらギターもろもろを練習!で完コピ。
完コピが終わったら、原曲トラックはオフ!もう聞かない。ガイドとなるのは、ハイハットだけ!
その後は、一つ一つのトラックを丁寧に録音していく。
という感じで私は作っています。
かっちり作るなら、やっぱガイドの基本は楽曲でなくて、クリック(作ったリズムトラック)かなーーと。
当たり前かもしれないですが、こんな感じです!
そろそろ曲つくるべか・・・。